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令和2年度(2020年)神奈川県公立高校入試 理科 講評

 

今年も

すばるの中本先生の国語解説

慧真館の岸本先生の数学解説

に引き続き、岡本塾の岡本が理科の解説をいたします。

お付き合いください。

 

 

 

さて、まずは形式・配点から。

形式は昨年同様、ほとんどの問題が選択問題、一問が短文記述問題、一問が時刻を書く問題でした。

 

前半の問1〜4は一問一答。 ( )内は配点。

問1物理(9点)

問2化学(9点)

問3生物(9点)

問4地学(9点)

 

後半の問5〜8は実験を見ての考察問題。

問5物理(16点)

問6化学(16点)

問7生物(16点)

問8地学(16点)

と、一問一答と同じ並び。

 

配点は物理・化学・生物・地学がそれぞれ25点と、きちんと4分野のバランスをとれています。

 

また、学年ごとの履修範囲で見ると、

中139点(昨年は38点)

中235点(昨年は37点)

中326点(昨年は25点)

と、今年も中1・中2範囲多め。

中1・中2の皆さん、入試勉強はもう始まっているのですよ!

 

 

 

それでは各設問を見ていきましょう。

 

問1 物理の一問一答

(ア)   【エネルギー変換】力学的エネルギー保存の法則と、その力学的エネルギーが、熱エネルギーや音エネルギーに変換されるというだけの単純な話。

(イ)   【地球の極、右ねじの法則】地球は北極がS極、南極がN極であることと、右ねじの法則の逆についての問題。きちんと理屈で分かっていれば簡単でしたが、単純暗記で乗り切ろうとしてきた場合はキツい問題であった。

(ウ)   【ばねの伸び】比例の知識が問われた問題。ただ、計算が少々めんどくさかった。

 

問2 化学の一問一答

(ア)   【気体の密度】空気の密度を出す問題でしたが、これも比例の問題。きちんと空気の密度を計算すれば、それはそれでできますが、概算でぱっと計算したほうがよかったのではないかと。

(イ)   【水とエタノールの混合物】頻出の水とエタノールの混合物の実験ですが、下手に知識だけ持っていると間違える問題。あくまでもこの実験結果からわかる内容を選ばないといけません。確かに水の沸点は100℃だけど、この実験だけでは100℃かどうかはわからない。

(ウ)   【酸化物の還元】還元の方法を問う単純な知識問題。

 

問3 生物の一問一答

(ア)   【無性生殖】無性生殖は子孫に同じ染色体が同じ数だけ伝えられるという基礎知識を問う問題。

(イ)   【セキツイ動物の分類】各セキツイ動物の特徴を覚えていれば簡単。

(ウ)   【花のつくり】雄花、雌花、おしべ、めしべの知識を問う問題。マツの雄花と雌花の区別つきますか?

 

問4 地学の一問一答

(ア)   【前線面での空気の流れ】暖かい空気は上に行き、冷たい空気は下に行くという知識があれば解ける。

(イ)    【雲のできかた】頻出の実験。空気が膨張すると温度が下がる。

(ウ)   【プレートの移動、地質年代】(i)は超単純な速さの問題。(ii)は地質年代の問題中生代は恐竜。

 

問5 物理(音)の実験問題

(ア)【音の伝わり方】音に関する知識問題。一部がヒトのからだとの融合問題ですが簡単。

(イ)【音の大きさ、高さ】これも知識問題。ただ、オシロスコープの見方がわかっているかどうか。

(ウ)【音の高さ】高い音が出るための条件を知っているのかどうか。

(エ)【対照実験】弦の太さと振動数を見て音の高さを見極める問題。ただ、周波数が高いと音が高くなるという知識は必要。

 

問6 化学(イオン・気体・化学変化)の実験問題

(ア)【イオン・金属の性質】塩化銅水溶液に電圧をかけると陰極に銅が付着するという知識問題。また、銅は金属なので金属光沢が出るという知識問題。

(イ)【気体の発生】ただの比例の問題

(ウ)【気体の性質】塩素は水に溶ける性質がある知識を問う問題。

(エ)【電気分解】塩化ナトリウムの電気分解の問題。陰極にはナトリウムでなはく水素が発生するところが難しかったか。

 

問7 生物(ヒトのからだ)の実験問題

(ア)【刺激の伝達】通常の刺激は、感覚器官→感覚神経→脊髄→脳→脊髄→運動神経→運動器官の流れで伝わる。

(イ)【実験の仮説と検証】仮説と検証の手順について追っていく問題。触覚だけで考えていたが、視覚の伝わりが抜けていたことを示す必要があった。

(ウ)【実験の比較】実験の意味を理解して、他の実験との共通点を見つけられるのかという問題。

(エ)【実験の仮説立て】実験結果の数値を見て、実験の意図を理解できたかどうかの問題。

 

問8 地学(天体)の実験問題

(ア)【月の満ち欠け】月の満ち欠けを図で理解しているかどうかの問題。

(イ)【地球の公転と星座】さそり座は夏の星座。そして地軸から北半球の夏の位置がわかるかどうか。また、時間による天体の位置の把握ができるかどうかが問われた。

(ウ)【天体の移動】天体は一時間に15度、一か月に30度移動することが分かっていれば解ける問題。

(エ)【金星と木星】明け方に南東に金星が見えたことから判断できる。また、木星は外惑星なので金星とは区別しないといけない。

 

 

各設問の講評は以上となります。

 

こうやって見てみると、昨年同様、数年前と比べるとかなり簡単になりました。

簡単になったのは、単純知識で解ける問題が多いのと、計算問題などでも解答までの手間・手数がかなり減ったことが原因です。学校や塾の教科書準拠の問題集レベルの問題もかなり多くなりまして、きちんと練習を積んで入試に臨んでくれれば、それなりに点数は取れるようになりましたので、理科が苦手な生徒にとっては良い傾向です。ただし、例年通り文字数が多いので、問題文を丁寧に読み切るという読解体力がないと問題が簡単になっても得点は難しいわけで。しかし逆に、理科が得意な生徒にとっては他の生徒と差がつけられなくなってしまったということでもあります。来年の入試ではそのあたりのバランスをとってくれるよう望みたいところですが、ここ3年簡単めですので、暫くこのままかなとも思います。

 

平均点は恐らく昨年プラスマイナス5点程度でしょうか。

いわゆるトップ校を受験する生徒であれば90点以上は当たり前、満点も少なからず出ると思います。

 

最後に

先ほども書きましたが、理科は(というか数学以外は)中1・中2範囲がかなり出題されます。定期試験勉強を利用して、各単元の勉強を一つ一つ丁寧に身に着けていきましょう。特に理科と社会は、一度学習した範囲は、その後もう一度学校で復習することはほぼありません。一期一会の精神で、出会った知識は一撃で吸収するような意気込みでお願いしますね。あっ、あとは学校で使っている教科書や資料集をよく読んで、書いてある文や図を見て、実験の意図と考察をよく見て、なんでそんな実験するの?なんでそういった結果になるの?といった「なんで?」を大切にしましょう。

 

岡本 | - | 13:41 | comments(0) | - | pookmark |
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